18歳からの政治参加で日本が変わる!!

国分寺労政会館で行われた、「18歳からの政治参加で日本が変わる!!」に参加しました。NPO法人Rightsの理事、小串聡彦さんと副代表理事の両角達平さん、そして 慶應義塾大学大学院法学研究科講師 の南部義典さんを迎えて、お話を聞きました。

まずは小串さんの「欧州における選挙権18歳から16歳への引き下げの動向」についてのお話を聞きました。
主要先進国における若者の政治参加(投票率)では、日本はずば抜けて参加率が低いという結果になっています。ドイツやノルウェー、スウェーデンなどは全世代の投票率と若者の投票率の差は5~12%ぐらいなのですが、日本では21%も差があります。また、全世代の投票率も他国より10~20%位低く、それも情けないなと感じました。
世界の85%の国では選挙権は18歳!なんと20歳は4カ国のみなのです。
また、世界の半数以上の国での被選挙権年齢は21歳。若い政治家もほかの国では当たり前。日本の若い政治家の数はドイツの10分の1だそうです。
最近では投票権を16歳にまで下げる動きが出てきています。
そこでわかってきたことは、10代の投票率は相対的に高くなるということです。
その理由は家族との同居率の高さと学校教育。この二つについては日本では当てはまるんだろうかという疑問が少し湧きましたが・・・。
しかし、面白い結果だなと思ったのは投票率のカギは「お母さん」だということ。お母さんが選挙に行けば、子どももきちんと行く確率が高いそうで。お父さん、悲しい。
10代に選挙権を与えることで政治的成熟度も向上し、関心やニュースを見る頻度もUPだそうです。

次にお話をしてくれたのは南部義典さん。南部さんは憲法の観点から18歳からの選挙権についてお話してくださいました。
まず、18歳に引き下げるにあたり、国民投票法、公職選挙法、民法、少年法も一緒に改正しなければならないということ、また、霞が関では、その様々な法にぶら下がる法律もまた改正が必要ということからそれをめんどくさがっているというお話でした。めんどくさがる話じゃないよな・・・。と思いながら、法務省や総務省等の力が大きすぎて、実際政治家もそれに流されている可能性、というのは充分に考えられます。こんなことで重要な政策が足踏みしている状況はもったいないと思わざるをえませんでした。

そして両角さんはスウェーデンの留学中と、今の現状を絡めてお話しいただきました。両角さんは若者利益団体を若者たちの集まりで作り、そこが色々な審議会などにわかもの代表として参加していくことをやっていきたいとおっしゃっていました。スウェーデンではいつも社会が身近にあり、色々な形の社会参加の場があり、責任を若いうちから与えられる。しかし日本は子どもと政治は遠ざけられ、学校の役割が大きすぎて余暇の時間が全くなく、若い人たちは未熟だと決めつけるような若者に冷たい社会であるといわれ、本当にその通りだと思うと同時にそんな大人たちが考えを改めなければこの社会に未来はないなと感じました。

私だって議員をやっていると、若くて何もわからないから意見なんか聞く必要はないという風潮を感じます。また、市民の方に堂々と言われたのは「こんなのに言ったって駄目だ」という言葉です。
若者を信じず、どのような若者であっても認め、育てようという気がなければ若者の気持ちは衰退します。当たり前のことです。
学校ではあれやこれや規制をつけ囲ってきたのにもかかわらず、いざ、社会に出たらはい、どうぞ、勝手にやって。今まで何の責任も負わされず生きてきて、二十歳になったら大人です、何でもやれて当然です。ってこんな社会ってあるでしょうか?すっごい不思議だったんですよね。

両角さんも言っていましたが、大人が「社会とかかわること」自体できていないと思います。まちを歩いてニュースを配ると決まって言われるのは、「関係ないから」「興味ないから」本当にあらゆる年代の人たちのこの言葉を言われましたが、言われるたびに本当に悲しくなりました。家族との同居率の高さと学校教育に疑問を感じたのはこのためです。今、日本では、大人たちができてないよなぁって。一緒に住んでても選挙に行ってない人たくさんだし、学校教育でどこまで触れているんだろう。って思います。

私たちの生活は、私たちが作るもの、政治が生活なのだと気づくことがいまの日本人には何より大切なことなんだと改めて感じました。
そして、私達よりももっと柔軟な頭で考えられる若者の意見を大事にしていくような社会に変えなくてはいけないんじゃないでしょうか。
もっと責任をあたえて、もっと意見を聞いて。意思決定を自分でさせて、失敗しても社会から外れないような仕組みを作る。

そういう未来を考えるだけでワクワクするんだけれどなぁ。
若い人たちとこういう活動をやっていきたいなーと改めて実感しました。
本当にお話が聞けて良かったです。

そして、自分はもう若者枠にはまんない気がするなぁ、とも、改めて感じました。

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