6月一般質問 香害について

2018年8月27日 19時21分 | カテゴリー: 活動報告

あなたは香害を知っていますか?

 

『香害』とは柔軟剤や香水、香り付き洗濯洗剤などの香料に含まれる化学物質に反応し頭痛やめまい、吐き気などが引き起こされ、化学物質過敏症発症に繋がることや健康に害を受けることを言います。昨年の夏に行われた特定非営利法人日本消費者連盟が行った香害110番では二日間で213件もの相談が寄せられました。今回の第二回定例会の一般質問ではこの香害について香料に含まれる化学物質の危険性や化学物質過敏症についての質問、提案を行いました。

 

「香りブーム」の裏で健康被害が増えている

2008年頃から徐々に市販されるようになり、2012年の香りブームで爆発的に売れ始めた香り付き柔軟剤や除菌スプレー、芳香剤、制汗剤など、今私たちの生活に普通に取り入れるようになった「香り」。しかしながら爆発的なブームの裏で徐々に健康被害を訴える人たちが増え始め、化学物質過敏症の引き金にもなってしまっています。香害110番の結果は前述の通りですが、「香害を知っていますか?」という衝撃的な意見広告を出したシャボン玉せっけんの行った「香りに関する意識調査」では、20代から50代の女性305人を対象に人工的な香りによる体調不良を経験した方は全体の64%に当たるという結果が出ています。

 

危険な物質は表示する義務がない

「嫌なにおいを消す」「長くいい匂いが続く」などの文言で人気を集めている香り付き柔軟剤や芳香剤などは家庭用品表示法において、香料を表示する義務がなく、問題となる物質を特定するのは困難とされています。しかし、香害の要因とされている柔軟剤の主成分にはエステル型ジアルキルアンモニウム塩という界面活性剤で、界面活性剤の中でも一番毒性が強いとされています。そして、「NPO法人化学物質による大気汚染から健康を守る会」が2015年12月、柔軟剤からイソシアネートという毒性の高い物質を検出し、化学物質過敏症を増やしている可能性があると発表しています。イソシアネートはシンナーの主成分であるトルエンの一万倍の毒性があるとされています。ごく希薄な吸入でもアレルギー性ぜんそくや中枢神経、心臓血管系症状を引き起こす毒性化合物で、ごく微量でも人が吸い込むと皮膚、呼吸器に炎症を起こし、涙が出る、のどが痛む、咳、息切れが激しくなる、更に過敏になると命にかかわるような喘息発作が起きることもあるとされています。そしてこのイソシアネートは近年新しい用途として有効成分が徐々に放出する効果があるとして、錠剤、カプセル剤、防虫剤、蚊取りマット、化粧品、ペン、農薬、肥料など数えきれないほど使われています。なぜだかわからないがひどく気分が悪くなるということがある人は、原因がイソシアネートである可能性が大きいとしています。

 

自治体でできる対応とは

今回の一般質問では香害や化学物質過敏症についての市の認識について、市民への啓発、周知、市役所や市立会館などでの「香り自粛」のポスター啓発や、学校での対応などを質問しました。今各自治体で取り組みが進められているのが香りの自粛についてのポスター掲示です。現在多摩地域では八王子の消費生活センターが作成し、掲示がされています。昭島市では「香害」に関する相談は今まで1件しかないとのことで、周知、啓発が必要であることや、ポスター掲示についても「研究する」との答弁でしたが日本消費者連盟が誰もが使えるポスターをHPで掲載されている旨を伝え、簡単に取り組めるので行ってほしいと再度提案をしました。学校で香りについてのアンケートなど実態調査を行うべきであるとの提案をしましたが保険調査票で確認しているとの答弁に終始し、香りについて子どもたちの実態を把握する考えがないことがわかりました。特に成長中の子どもや妊婦さんなどには気を付けなければならないと考えます。引き続き質問や提案を行っていきます。