子どもの居場所について

2014年12月22日 10時49分 | カテゴリー: 活動報告

神奈川県川崎市では2000年に「川崎市子どもの権利に関する条例」が制定されました。
そのこどもの権利に関する条例の具現化したものが川崎子ども夢パークです。
子ども議会から市長に提案があったことや、最初は川崎市の教育委員会が関わって作られた、という話は驚きです。

小中の不登校である子どもの人数は11万9617人。前年より1.8%増になっています。いじめの数は18万5860件、小学校では11万8805件に上り、そのいじめの大半がより弱い者に向けられています。また、小中学生の自殺者数は300件以上にも上ります。小・中学生の自殺の原因上位3位は、学業不振、家族の叱責、親子関係の不和です。この段階では主な生活の場は家庭ですので、家族関連の原因が多くなっています。また、校内での暴力行為も年間5万件以上あります。子どものストレスが発散されないままいじめや校内暴力になる状況があります。学力偏重の考え方や、良い子でいることの強要、親の都合に振り回され、子どもらしくいることすら許されない社会で必死にもがき苦しむ子どもたちがいます。そんな子どもたちが思いっきり五感を使ってあそべる、子どものガス抜きをする場所が子ども夢パークです。「けがと弁当自分持ち」で、ものを作り出す主体は子どもです。廃材を使って屋台を作ったり、泥だらけになってあそんだり、子どものやりたいことが思う存分できる場所です。子どもたち一人一人の「やってみたい」を育てて、安心して何度でも失敗できる環境づくりをし、子どもの自尊感情を高め、貧困の課題の掘り起こしにもつながっている、こどもの権利を守る場所となっています。また、同じ場所に設置されているフリースペース「えん」は不登校児の居場所を行っています。そこに来る子どもたちの一日のスケジュールは全部自分で決めます。「何にもしない」を保障しています。一日中ゲームをする、本を読む、ボーっとする、どんなことをしてもいいのです。ご飯はみんなで作って食べます。子どもたちはみんなで作って食べるということでただそれだけで元気になるそうです。「不登校はマイナス体験じゃない」と、だらしないことも許容してくれる、良い子を頑張って演じなくていい、しゃべらなくていい、ただ、そこにいることをみんなが認めて尊重する場づくりが行われています。プレイパークに来る子どもたちと、フリースペースえんに来る子どもたちは、放課後、交り合います。また、大きい子どもと小さい子どもが一緒に遊んで様々な関係性を紡いでいます。人との折り合いをつけながら遊ぶということは、今の時代にはそういう場が少なく、大変貴重なことだと感じました。自己肯定感をはぐくむ居場所づくりに取り組んでいる夢パークに大変感動しました。

また、豊島区では豊島子どもWAKUWAKUネットワークがあります。あさやけ食堂、無料学習支援、プレイパークを行っています。豊島子どもWAKUWAKUネットワークは地域の子どもを地域で見守り育てるために設立されました。 相対的貧困率は悪化しつづけており、2014年の厚生労働省の発表によると、16.3%です。 教育格差、貧困の連鎖が広がっています。 生活保護を受けている、もしくは、年収が生活保護費よりも低いワーキングプアの家庭で育つ子どもが、6人に1人いるということになります。 地域の子どもを、地域が見守り、学びや暮らしを有機的に支えるネットワークをつくっています。

まず、あさやけ食堂は子どもが一人でも入る事のできる食堂です。WAKUWAKUネットワークのメンバーの自宅を月2回食堂として夕方の5時から7時で開放しています。家で、一人で食べるより、みんなで一緒に食べようと料理の得意なお母さんたちが腕をふるって300円で栄養バランスの良い食事を提供しています。私たちが訪問した日も大盛況で、保育園帰りのお母さんと子ども、学校帰りの子どもたちが楽しそうに食事をしていました。いろいろな団体の視察に行って思うことは、みんなと一緒にご飯を食べるというただそれだけのことが、子どもたちにとっては重要な時間なのだということです。

また、無料塾クローバーでは、小学生のころから躓いた高校までの子どもたちが学ぶことができる場所です。東京パブリック法律事務所が寄付をしてくれているので運営費はありません。塾は大学生がボランティアで教えています。お金がある子もない子も勉強する子もしない子も来ることができます。勉強が苦手な子は、居場所的な要素もあり、ここも誰もが集える場所です。大学生が教える内容や教材は自分で考えます。中には教材を手作りする大学生もいます。受験を控えた子への学習支援の成果もきちんと出ているそうです。

ここで何を大事にするかというと、子どもたちとのつながる関係を作りたい、子どもの未来が明るく変わっていくことを信じて、活動がおこなわれています。 さまざまな形の居場所を通じて、信頼できるおとなや若者につながったとき、一人の子どもの人生が大きく変わる可能性があるのです。

誰もが生きている、ただそれだけで祝福される場所。そんな子どもたちの居場所がもっともっと増えていくといいと考えます。そこで質問です。

・児童センター、プレイパーク、放課後教室について聞きました。

児童センターやプレイパークは計画はあり、必要性は認識しているもののなかなか進まないという答弁でした。
放課後教室については学校間格差はなくしていく方向性との答弁でした。 

子どもたちがどんな境遇であっても希望を持って生きて行けるような支援ができるようにしていかなければならないと感じました。