古いミシン

私の母は昔ながらの足で踏んで縫うミシンを愛用しておりました。小学生の頃などは、そのミシンで縫ったバックや、上履き入れなどを持って学校へ通っていました。

そのミシンがとうとう動かなくなりました。
足で踏むと「ひゅんひゅん」と苦しそうな声を出し、全然縫えなくなってしまいました。
オイルを入れても駄目なようです。

私は今の使いやすいミシンも、通販番組を見るたびにおお!と感動して使ってみたいなと思うのですが(実際は全く使わないでしょうが・・・。縫物は母だのみです・・・。)、あの、ふる〜いギコギコ言うミシンも味があって大好きです。

なおらなそうだし、粗大ごみで出すしかないねという結論になりました。直したくてもすごく重くて持ち運べない、ということもあります。

またひとつ思い出がなくなるんだなと、なんだか少し悲しい気分になりました。

新しいものもわくわくして大好きですが、やっぱり私と一緒に年をとってきた(といってもミシンのほうが年上ですが。)ものがいなくなると、虚しいというか、ぽっかり穴があくというか。

ミシンが居なくなったあとの場所にはなにがおかれるのだろう。
私の捨てられないがガラクタ達の置き場所にならないように、お片づけはしっかりしとこうと思います。

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