9月一般質問 子どもたちの心と体の成長を促す取り組みについて
一般質問では児童センターと放課後子ども総合プランについて質問をしました。
放課後子ども総合プランは共働き家庭等の小1の壁を打破することや児童の健全な育成を図るために放課後等を安心安全な環境で多様な体験、活動を行うことを目的に策定されたものです。しかし、現状昭島市では放課後の多様な体験や活動を行う部分ではまだまだ整備されていないと考えます。「習い事」をしている子どもたちはたくさんいますが、誰もが「習い事」に通えるわけではありません。
また、1994年に批准された子どもの権利条約の第31条では子どもの休み、遊ぶ権利について記されています。しかしながら現在の状況は子どもたちの放課後の遊び場が十分に確保されているとは言い難い状況にあります。海外では学童保育について学校教育と同じレベルに位置付けている国が多く、その理由は次世代を担う人材育成、ひいては経済成長につながる観点から非常に子どもたちの放課後について重要視しています。
放課後の子どもの居場所についての質のチェック、学校等の連携についてはどうなっているのか、子どもたちの放課後の在り方について議論を交わさなければいけないことは多々あるように感じます。そのことを踏まえながら児童センターの在り方、放課後子ども総合プランについて質問を行いました。
児童センターの四館構想がある昭島市では現状児童センターが一館しかありません。すべての子どもたちを一館で網羅できるわけもなく、その部分はほかの議員からの指摘も多く昭島市の課題としてあるものです。そこで立川基地跡地に二館目の構想ができました。しかしながら二つとも青梅線より北側に位置し、南側の子どもたちまでカバーできるかは非常に疑問です。
そこで、二館目の設置スケジュール、移動児童センターについて質問しました。移動児童センターとは、放課後児童センターの職員が各学校や市立会館を使い児童センターで行われるプログラムなどを体験できるというものです。
市の答弁としては、二館目についてはH28年の12月に行われた子ども子育て会議にて昭島市子ども子育て支援事業計画に児童センターを追加したところで、設置場所、および補助金の確保をしてから計画を進めていく。移動児童センターについては有効だとは思うが現在は社会福祉法人に委託をしているので近隣氏の状況や財政状況等を踏まえて調査研究と答弁しました。
現状市内に一つしかない児童センターにおいて、その機能は子どもたちの成長において非常に重要なものです。子どもにとって大事な遊びを伝えられる児童センターの役割をもう一度見直し、市内全域において活動できるようにしていくべきではないかと意見を言いました。
そのほかに放課後子ども総合プランについて質問をしました。
学童と放課後子ども教室の一体化について長期休暇の間の学童の在り方、放課後の子どもたちについての責任の所在など、細かく質問を行いました。時間が足りずに中途半端な質問で終わってしまいました。残念。
「一体化」といいますが実は一時間程度一緒に遊ぶということでした。各学校放課後子ども教室に登録している子たちは50%程度いるものの実際に利用している数は25%。プログラムの充実は検討課題です。長期休暇についても大嶽さんが前に質問をしていたので進捗状況を聞きましたが、実際は全く進んでいないということもわかりました。学童にも放課後子ども教室にも登録していない児童がけがをしたときに、学校は子ども本人の責任だと結論付けました。非常におかしなことです。こういったことがないようにどのようなことが起きても対応し責任をきちんととれる状況にしておかなくてはいけないと市に訴えましたがどこまで理解されたのかは疑問でした。引き続き質問を行ってまいります。