昭島市物流センター開発 交通問題学習会
6月議会でも複数の議員が取り上げた北口開発問題。答弁の内容は三月議会とほぼ変わらず、非常にがっかりしています。
本当に市として真剣に取り組む気があるのかはなはだ疑問です。市はその意思をはっきりと市民に示すべきです。
市にある各種計画との整合性や、土地の買い取り、緑の確保などについて生活者ネットの林議員が質問しています。インターネットでも見ることができますので是非ご覧ください。
今回は昭島巨大物流センターを考える会の学習会に参加し、交通問題について学びました。
最初に考える会の方からお話があり、この開発は北口だけでの問題ではなく、諏訪松中通り、江戸街道、多摩大橋通り、大師通り、16号などさまざまなルートから来ることになり、市全体の交通にかかわるということ、一日に大型(5t車)1100台、5t未満の車両(4t以下の車両)が4700台と、当然すべての道路は混雑することが予測されることについて、また、学校周辺では通学に支障が出ることや、通勤の方へも影響が出ることが話されました。
次に、道路住民運動全国連絡会事務局長の長谷川茂雄さんのお話を聞きました。
まず、市はたびたび「東京都の環境影響調査の結果が出てから」と答弁を行っていますが、この環境影響調査は「事業の是非」は評価しないものであり調査を受ければ事業はスムーズに都知事の認可という流れとなっているため、その前の調査計画書作成段階での意見聴取が必要であるとのことでした。これは今年末か、今年度末に決められるものであり、そこまでが勝負とのことでした。
そもそも環境影響評価は事業者がアセスメントを行うため「影響が軽微」との結論が出やすく、騒音についても評価が平均値で出されるため、大型貨物が24時間通るわけではないために平均して薄まってしまい、正当な評価にはならないとのことでした。また、日本のアセス制度ではでは代替案がないためそのままでの認可になってしまいます。
今声を上げなければ確実に手遅れになることがわかります。
自動車公害はたくさんあり、大気汚染、騒音被害、振動被害、交通渋滞、生態系への影響、景観破壊、緑被率の低下、気候変動への影響など様々です。特に昭島市内の道路は大型車両が通るための道路ではないため、道路の痛んだ場合に誰が責任を取るのかということがあります。また、一戸建てへの影響(ひびがはいるなど)や、喘息の増加、睡眠障害などの身体的な影響や精神的にも影響があるそうです。
その上変電所が建てられるため、電磁波の問題も出てきます。
これらのことに市はどのように対応するのでしょうか。民間が開発するから仕方ないと黙っておける問題ではありませんし、何よりその解消に向けて市が動いていかなくてはならないと考えます。
その他運動を行っていく上での様々なヒントをお話してくださいました。
最後に大気汚染測定運動東京連絡会の沼田通孝さんから排気ガスによる大気汚染についてお話がありました。
排気ガスによる影響は子どもが受けやすく、喘息やアトピーの原因になります。また、自閉症リスクがあるこちうことも海外の調査でわかってきているとのことでした。国は今以上に測定基準を緩和させていく方向だそうで、今後ますますアトピー、喘息、花粉症の悪化などが考えられるとお話してくださいました。
開発事業者はこれらの市民の懸念については想定外なのでしょうか。そこについて事業者としてどのように対応するのでしょうか。
考える会が要望書を提出しているので、その回答についても注目です。
私たち生活者ネットワークも市民の動きに連帯し、議会で訴えていきます。
ご意見などもありましたら是非昭島生活者ネットワークまでご連絡ください。
6月の前半の土曜日二回にわたって玉川上水のホタル見学会に参加しました。今年はたくさんのホタルを見ることができ、本当に綺麗でした。
この豊かな自然環境を絶対に残してほしいし、環境を壊されたくないとより一層感じることができました。
来年もその後も、ホタルたちを見ることはできるのでしょうか・・・。