昭島市物流センター開発 アセスメント条例などの学習会②

次にお話してくださったのは、日野市の旭が丘で物流センター建設の反対運動を行ってきた鈴木隆雄さんからお話がありました。

ご自身の経験から私たちが何を事業者に対して訴えていくべきか、具体的に突き付けていくことを教えてくださいました。
・建物は団地と同じ高さにすべき
・片側一車線の道路が多い昭島市ではすぐ渋滞することが簡単に予測される、どうするのか
・学校回り子どもたちの安全を守るためにどうするのか
・ゲリラ豪雨対応についてはどうするのか 計画しているのか、どこに雨水がながれるのか、どう処理するのか
・今ある樹木は何本か、そして何本残すのか
・市役所には説明会を開かせる
そして日野市での今の現状とともに懸念しなければならない点も教えてくださいました。
・トラックは夜中出発し、明け方に到着する。トラックの待機場所をしっかり確保しておかないと、路上駐車やコンビニ駐車になり、エンジンの騒音、排気ガスの懸念などもある、トラックの待機場所についてしっかり確認しておく。
・休日のトラック運転手の食事と休憩所の確認。日野市ではセンター内の食堂やコンビニが土日には閉まっているため、必然的に周辺のコンビニにトラックが停車していくことになる。休日などはどうするのかの確認も必要。
・太陽光パネル設置ですべて電気は極力自前で使ってもらう。
等のそのほか具体的に運動を進めていく上でのご助言をしてくださいました。

次に考える会の共同代表の長谷川博之さんからお話があり、東京都の景観条例、自然保護条例の限界と昭島地区に計画についてお話がありました。
GLP開発にかかわる自然・環境刑法規制の整理して、国れベルでは環境省レッドデータ、玉川上水の史跡指定、景観法があり、
都レベルではアセスメント条例、景観条例、東京都における自然の保護と回復に関する条例、環境確保条例がある。
市では基本構想、都市計画マスタープラン、環境基本計画、昭島市都市開発等指導要綱があるとおっしゃっていました。

そして東京都の景観条例の景観計画では玉川上水景観基本軸区域が明記されており、玉川上水の中心からそれぞれ100メートルの地域とすることが示されています。また、国の景観法第8条の4項にある景観形成基準の内容を確認すると物流センター開発とは大きな矛盾があることもお話してくださいました。
方々にヒアリングをして資料開示請求なども行った結果から、昭島市の緑化計画書や自然保護条例なども質を問わず外来種にも規制がないなど、現行の条例では規制にはとても弱腰の為、市独自の建物の高さや壁面の規制や緑地規定ができる地区計画策定が必要であるとお話してくださいました。ただし、地区計画策定に関し、住民参画ができないことを指摘されていました。しかし住民が意見を出すことは可能なのでそこで意見を出して行くことも必要であるとのおはなしでした。

様々な方々がこの開発に対して様々な見方でご助言をくださっていること、考える会の方々の皆さんの力に本当に感謝します。