3月議会の予算について 民生費

・再犯防止推進計画策定について 国の方針についてはこちらからhttp://www.moj.go.jp/hisho/saihanboushi/hisho04_00036.html
国民が犯罪による被害を受けることを防止し、安全で安心して暮らせる社会の実現を図るための計画です。
私はこの計画の策定のために、何が必要かを考えました。関係機関が連携することなどが盛り込まれ、住居の確保や就労についてなどの支援体制が作られますが、一番必要なのは、地域の理解だと思います。刑期を終えた人が私たちの地域でも居場所を見つけ、自分らしく、そして地域の担い手になりながら生活していくことが必要です。地域がその人を排除し、関わらないようにしないためにも地域の理解の推進が必要だと思っています。法務センターがあるまちだからこそ、受け入れることのできるまちづくりが必要だと感じました。そのために認識を深め理解し、支援できる地域づくりが必要であると意見しました。

・生活困窮者自立支援事業については、野村総研研究所が出した、「実質的失業者」(一般的な失業者、休業者に含まれないパート、アルバイトの中で政府統計にない人たちでシフトが削減されるなどで収入が減っている人たち。)は、女性で103万人、男性は43万人と推計しています。今回の予算では昨年と支援に関する予算が変わっておらず、果たしてこれでスムーズな支援が行えるのかどうか質問しました。市は、現在は相談者は横ばいで増えていない、もし相談者が増えたとしても市の職員をくらししごとサポートセンターに応援として向かわせる予定であると答弁しました。私はくらししごとサポートセンターの増員が必要であると意見を述べました。
また、子どもたちへの学習支援について現状と課題について質問しました。現在は緑会館での学習支援だけとなっており、各地域で取り組みを進めることが必要です。また、最近では他の自治体で訪問型の学習支援などもおこなわれており、そういった支援も必要であると意見しました。

・高齢者福祉のサロン事業について質問しました。
この事業は社会福祉協議会の事業ですが、高齢者の方たちの楽しみや生きがいということからも今後どのようにサロン事業が継続できるのか考えることが必要です。市も重要な事業であるとは認識しており、機会をとらえて考えていくと答弁しました。

・子ども若者未来対策推進計画策定事業について質問しました。
議員になった10年前からずっと訴えてきた事業が、ついに動き始めます。念願の子ども、若者の支援が進められていくわけですが、答弁を聞いて不安になってしまいました。様々な部署が連携し、横のつながりをもってこの事業は進められなければいけませんし、子どもや若者がこの計画策定に関わることが必要ですが市はその意識は薄いようです。これでは計画が絵に描いた餅になってしまいます。多くの子どもや若者が参加し実効性のある計画にしなくてはいけません。この計画については一般質問などで引き続き継続して質問を行い、進捗状況を注視してまいります。