不登校支援 昼間の塾 フレップ さん
5月5日に不登校支援 昼間の塾 フレップ さんのシンポジウムに参加してきました。
3回の不登校を乗り越え、現在は看護師さんとして働いている方のお話を聞き、その後当事者の女性3人のディスカッションを聞きました。
不登校をどう捉えるかという事を考える時、学校復帰をまず考えるのではなく、「安心してその子がその子らしい生活を送る事」を第一に考えていく事が大事です。
心の土台がしっかりしていないと、元気に生きられない、社会生活を送っていけなくなります。
心の土台とは、人っていいな体験→心のエネルギーの回復→社会的能力のピラミッド型になっており、まずは様々な人と関わり、人っていいなと思える体験をたくさんする事、その後、安心感や、楽しいと思える事をしながら自己肯定感を回復していく事、その後人と交わりながらコミュニケーションを取りつつ社会的能力をつけて、社会に復帰していくということです。
不登校になる子達の中で、とても「いい子」がいるということ。今何を求められているか、何をしなければならないかを敏感に察知でき、対応できる子です。
自分が何をしたいかより、他人が求める自分を演じることで気持ちがすり減り、ストレスが重なり動けなくなってしまう。体が限界のシグナルを出してしまう。そして不登校になる子が多くいるという事。お父さんもお母さんも、みんなストレスを抱え、ギリギリで生活している。それを見ている子どもたち。親に笑ってほしい、いい子でいなきゃと自分の思いを押し隠していい子を演じる。現代社会が生み出した現状に胸が苦しくなりました。
いつきてもいい、いつ帰ってもいいという居場所があって、そこに多くの大人が関わり見守る事が必要なのだと改めて感じました。ありのままのその子を「それでいい」と受け止める居場所作りは喫緊の課題だと思いました。
それと同時に不登校の子どもを抱える親御さんの支援がとても重要な事だと感じました。どうしても、学校に行った方がいい、将来が不安などと焦る気持ちが出てきます。当たり前のことです。そこを一緒に待とうと理解し支える人が親御さんにも必要なのだということを改めて感じました。
不登校は誰のせいでもない。
一人一人子どもたちがその子らしく安心して生活を送るために何ができるのか。
昨年視察に行った富山の「ひとのま」を思い出し、居場所の重要性を再確認しました。
これからの活動で、居場所について何か行動が起こせないか、しっかり考えていきたいと思っています。
非常に有意義な時間でした。