建設環境委員会からGLPへの市の要請について

本日の建設環境委員会ではGLPへの市の要請について報告がありました。

今回の東京都の環境アセスについては、かなりの意見書が出ており、精査、集約に時間がかかるため、審議会はまだ未定との事です。かなりの意見が出たことはとても重要だと思います。市長への手紙も300通以上来たとのことでした。市民の皆さんの力は本当にすごい!と思っています。

市でもこの間、事業者からの報告を受けており、その後調査報告書が出た後、東京都への環境アセスの意見だしと、それとは別に要請を行ったという事です。

私は、市がこの間行ってきたことをきちんと市民に伝えることが、市民の不安を取り除くことになるはずだったと感じている。情報提供をすべきだった。と、これまでの市の対応について意見しました。

主な質問については以下の通りです。

・総合基本計画、分野別計画との整合性を図ることと要請文には書いてあるが、調査計画書は現段階で全く整合性が取れていない。どのように整合性を図っていくのか。
A.これまでも計画に沿ってほしいと伝えてきた。整合性を図ることに関しては協議の中で重点的に伝えていきたい。

・都市計画マスタープランに即した地区計画を作るため、緑地面積や高さについても協議を行っていくのか。
A.マスタープランに即した地区計画をつくるために事業者にも協力していただくよう協議していく。

・代官山緑地だけでなく緑の保全が大事と考えるが、市の考えは。
A.代官山の緑についての保全方法にについては何も定めていない。市としてはまとまった緑の空間が大事だと思っているので、その意図を組んでいただきながら保全をしてもらうよう求めていきたい。

・玉川上水からの緑の連続性が生物多様性の為にもなくしてはいけないと考える。市の考えは
A.代官山を中心とした玉川上水まで緑の連続性を担保すること、景観、生物多様性への影響その辺については調査、評価することを環境影響評価で意見を出している。

・深層地下水の使用、井戸への影響をどう考えるのか。地下水のくみ上げ量を調査すべきではないか。
A.今後の協議で事業者に伝えていく。意見書の中では既存の井戸の位置、使用する水量を明らかにすること、周辺井戸、水道水に影響がないような計画とすることと意見している。

・道路交通について、発生抑制と書いてあるが市はどの程度の発生抑制が必要と考えているか。周辺環境に配慮した車両通行ルートを見定めた計画にと書いてあるが、調査企画書からは見定めた結果があのような走行ルートになっているのではないか。江戸街道、はなみずき通りはものすごい数のトラックが走るようになる。その辺について市はどのように考えるか。それだけではなく市全体の交通について考えていかなければならないと思うが市の考えは。
A.発生抑制については今の現状を考えるといくら分散したとしても無理がある。今後の交通量調査の結果も含めて果たして何が適当なのか考えたい。しかしどんなに分散したとしても地元の感覚ではそれでも厳しいとは考えられるが周辺の交通環境に合った発生交通量にする計画にしていただきたいと考えている。周辺環境に配慮した車両通行ルートについては極力周辺への影響がないようルートの設定をお願いしたい。

・住民への説明については現状は地区計画の時に意見を聴くという話があったが市民説明がものすごく大事であると感じている。市民説明や市民に情報を開示していくことで、市と市民が一緒に事業者に対して話し合いができるようになると考えている。市民が市の力になると思っている。住民説明は機会をとらえて行い、いろいろな方から意見をきき、対話をしてほしい。力を入れえてほしい。と意見をしました。(住民説明は他の委員さんが質問していたので意見としました)

私はこの物流センターの計画については、「計画を白紙に戻してほしい」という思いです。しかしながら民間の事業者が土地を買ってしまったということは、計画が否が応でも進められてしまうのだなとも思っています。どうにか生活環境や自然環境を破壊されず、最小限の計画にし、緑が保全され、生物多様性がきちんと生き続けられるように事業者に対して訴えていきたいと思っています。人々の便利さを追求するためにそこに住んでいる人たちが苦しめられる時代はもう終わりました。今後どのように進んでゆくのか見定めながら生活者ネットワークとして、しっかりと議会では意見をいっていきたいと思っています。